ケアワーカーと猫の手 by ウメ |
第59回 命のバトン |
近所のクリーニング屋さんが年齢を理由に閉店し、寂しさと同時に時の流れを感じました。
ある日、奥様が猫を抱いているのを見かけ、声をかけると
「お店をやっている時は、毛がつくと、苦情になるから飼えなかったけど、やっと飼えるようになったのよ」と、とても嬉しそうに言っていました。
名前は春吉くん、6才。
きっかけは、ご主人が
「この猫、お前に似ているから」
という理由で、ボランティアさんからもらって来ました。
私が家におじゃますると
「ニャ〜 ニャ〜」
と、親しげに話しかけてくれ
「一緒に遊ぼう」
と、猫じゃらしを持って来る愛嬌たっぷりの春吉くんです。
人をもてなす上手なところが奥様に似ていて、ご主人が連れて帰って来たのがわかる気がしました。
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