ケアワーカーと猫の手 by ウメ |
第48回 悲しい勘違い |
コナツがひざの上に座ってくれるのは、寒い季節だけ。
私はこの時間をとても大切にしています。
ひざ上のコナツを撫でながら
「コナツいい子だね〜。なんでこんなにいい子なの〜」
と私が言うと
「ニャ〜」
と返事をするコナツ。
「こんなかわいい子がうちの子で良かったよ」
他の人が聞いたら、きっとドン引きされてしまうんだろうなぁ...。
こんなやりとりをしていた時のこと、突然、食器棚が ガタガタと揺れだし、そしてその音は次第に大きな音をたて揺れだしました。
地震だ!!
私はコナツが不安にならないように頭を撫でていました。
地震がおさまるとコナツは私をにらみつけ、シッポをブンブン振りながら
ガブッ!!と腕を噛んできました。
「痛い!!痛いよコナツ!!」
私が言えば言うほどコナツが噛んできます。
あの物音の原因が私だと勘違いしたんでしょう...。
コナツにはわからないことなんでしょうけど...。
コメント |
Copyright(C) 2008-2021 nekopunch.tv All rights reserved. |