ケアワーカーと猫の手 by ウメ |
第49回 守られている猫達 |
夜勤明けの日曜日、朝の光りがとても眩しく感じられ、平日なら学生達が賑やかに通る遊歩道には人がちらほらと歩いている程度でした。
のんびり自転車をこいでいると、遊歩道そばの家から一匹の子猫がヒョッコリ出てきました。
子猫が気になり家を覗いてみると、三匹の子猫がじゃれあっている姿をみて
「かわいい〜」
思わず声に出して言うと、私の私の後ろから70代くらいの女性が
「だめだよ逃げちゃうから。私も猫が好きなんだけどぜんぜん懐かなくてね...あんた猫好きなの?」
と聞かれ
「好きです」
と答えると
「ここね私が住んでいる家なの。
ノラ猫だからいつフラッといなくなるかわからないけど、今は私が面倒をみているからいつでも猫見に来ていいよ」
嬉しそうに私に猫達を見せてくれました。
これから寒くなる季節。
温まれる場所と見守ってくれる人がいるなんて、この子達は幸せだなぁと思いました。
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