ケアワーカーと猫の手 by ウメ |
第36回 コナツありがとう |
慣れない仕事と人間関係に疲れ、明日は仕事が休みかと思った途端にドッと疲れが出ました。
コナツにご飯をあげた後、クッションを枕にしてそのまま横になりました。
「疲れた......」
そう呟いていつの間にか寝てしまった私。
フッと気がつくと、目の前には小皿一杯分のキャットフードが置いてあり
「あれ⁈ なんで⁈」
一瞬ビックリしましたが、コナツが自分の食器からキャットフードを一粒づつ咥えて私の目の前に運んで、置いているのが見えました。
まるでコナツが
「これでも食べて元気になりな」
と言わんばかりに。
その姿があまりにもけなげに思え
「コナツありがとね」
そう言って、私はコナツをギュッと抱きしめました。
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