ケアワーカーと猫の手 by ウメ |
第11回 長い月日を経て |
利用者である奥様は足が悪く、ベットで寝たきりの生活を送られていいます。
以前はよく窓から、ご主人が猫と一緒に花の手入れをしているのを眺めていました。
猫は、ご自宅の縁の下にいつの間にか住み着いた三毛猫です。
ご夫婦はこの猫を飼うつもりでご飯をあげたり、冬は寒くないようにダンボールの中に毛布を入れていました。
ですが半年たっても一年たっても、三毛猫に触らせてもらえないまま、10年の月日が流れました。
その後ご主人が亡くなった後、ミケも亡くなりました。
先日、奥様が「今日お父ちゃんがミケを抱っこして夢に出てきたよ!やっとミケに触れて良かったよ」と、そうおっしゃっる奥様に、笑顔の花が咲いていました。
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