ネコのあなたと「私」
by 黒目月子
第116話 雷

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どんどん夏らしくなってきて、我が家の方では午後から夕立のような強い雷雨の日が続いている。

強い雨の音も、オオネコは苦手な様子で部屋のはじっこにうずくまってしまうのだけど。
そこに、大きな雷の音までしてくると、もうウロウロとして、部屋のハジでうずくまっていたかと思ったら、布団を片付けたコタツの下に逃げ込んだり、落ち着かない。
チビネコも最初は不思議そうに光る雷を窓から見ていたが、すごい音と光の後、部屋が停電で暗くなってしまうと、走ってケージの中に逃げ込んでしまった。

私は停電してしまって、止まったり消えたりしてしまったエアコンや、電気などつけて回り、怯える2匹に「大丈夫だよ」と声をかけた。


それでも、怖がり出てこない。


私はふと、ネコのあなたの若かった頃を思い出していた。

すごい雷雨の日。

いつもあなたは平気な顔していたっけ。
そして今。テントの形の猫用ベッドで気持ちよさそうに寝ている。

こんな雷なのに。
若い頃と同じ。

あなたには、雷など脅威ではないのだ。
寝心地の良いベッドさえあれば。

ねえ、夢の中では雷さえ子守唄のように聞こえるの?

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コメント
ベッドより、月子さんがいてくれてる!のが、安心感の第一の原因ではないかしら♥
猫バカ | 07/17
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