ネコのあなたと「私」 by 黒目月子 |
第108話 恋のキセツ |
大好きな花、ジンチョウゲのつぼみがふくらんできた。
春ももうすぐ。
そんな時の事件。
チビネコが(多分、そうだと思うんだけど)部屋の床でオシッコしはじめた。
連続で2回も。
なんでだろう私は本当に困った。
クセにならないといいと、願った。
チビネコはなんか大騒ぎして、吐くことも増えた。
そして、思った。
恋のキセツだ。
このチビネコにも、恋のキセツがやってきた。
大きくなったのだ。恋するほどに。
ずっと、ネコのあなたには無かったので忘れていた。
3日ほど、騒いでいたら、落ち着いて元に戻った。
恋するキセツ。
チビネコは困惑していた。
吐くほどに気分も悪かったみたいだ。
ヒヤシンスは大きくなった。
チビネコ。
あなたもいつの間にか大きくなって一人前のレディになるのね。
私の腕の中にスポッと丸くなり甘えるのは、かわいいから、どうか、そのままでいてね。
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