ネコのあなたと「私」 by 黒目月子 |
第107話 はじめての雪 |
雪ガフル。
その言葉で私はワクワクした。
なぜなら、チビネコにとって、初めての雪の日になるから。
その日も、朝からエアコンだけでは寒くて、ガスストーブをつけた。
雪なんて触ったことないけど、知っているネコのあなたは布団で気持ちよさそうに丸くなり、ひたすら寝ている。
オオネコも寒いのだろう。ネコ用カマクラに入り、丸くなっていた。
その中、チビネコは大はしゃぎ。
寒いのなんて関係ないといわんばかりに遊びまくっている。
そして夜になり、雪ガフッタ。
チビネコは窓際に座り、ただ見ていた。
はじめての雪を。
外に降る白い物が冷たいなんて、知らないのだろうけど。
思う存分に見たら、暖かい部屋に満足するように大きく一つ伸びた。
ねえ、チビネコ。
暖かいってしあわせね。
今夜は珍しく一緒に寝る?
コメント |
Copyright(C) 2008-2021 nekopunch.tv All rights reserved. |