ネコのあなたと「私」
by 黒目月子
第97話 秋の空気

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ネコのあなたが体調崩した。
便がなんだかゆるいみたいだ。
食欲はあるが、心配なので動物病院に連れて行った。


結局、季節性の胃腸炎らしい。
あなたは注射され、飲み薬をもらい、家に帰ることになった。


帰り道、キンモクセイの花が少しだけまだ香っていた。


私はあなたと一緒に外にいる事になんだか嬉しくなり、あなたに話しかけた。
「キンモクセイだよ。まだ少しだけ匂いがするね。分かる?」

あなたは注射され、機嫌の悪いムッとした顔で
「分かるわよ。それより早く帰りたいんだけど」と、言いたげな様子。


私は少し笑いながら


「ハイハイ。早く帰ろうねー」と返事して、気持ちのいい秋の空気を吸いながら、あなたが入ったキャリーケースを持ってノンビリ歩いた。


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コメント
いつもコメントありがとうございます >どらニャンコさん おかげさまで、すぐに良くなりました。ご心配ありがとうございます。>シロミケさん 秋はのんびりしてしまいますね。夏よりもたくさん寝てしまいます。
黒目月子 | 10/16
猫さん大丈夫ですか?季節の変り目は猫さんも人間同様、体調崩しますよね。病院嫌いな猫さんがほとんどだと思いますが、一緒に外を歩いてると少しだけ普段と違ったラブラブ感を味わえますよね。猫さんの体調の回復を願ってます!
どらニャンコ | 10/10
秋のどことなくのんびりした空気感と愛猫がそばにいる至福感が好きです♪
シロミケ | 10/10
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≪第96 話 布団の中と外と
≫第98話 寂しい夜
猫エッセイ
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