ネコのあなたと「私」 by 黒目月子 |
第96 話 布団の中と外と |
雨が降って、秋らしく涼しい日。
寒いので久しぶりにパーカーを羽織っていた。
ネコのあなたは、羽根布団の真ん中にドカッと窪みをつけて丸くなっていた。
そうだ、これこれ。
ずっと夏の暑い日が続いていたので忘れていた。
私はお気に入りの本を一冊持って、布団にもぐりこんだ。
あなたが布団に入れろと合図する。
私は嬉しくなり、あなたを布団の中に入れた。と、思ったらすぐに出て来てしまい、私の枕にくっついて丸くなってしまった。
まだ少し、暑かった?
私は少しガッカリしながらも、寒い冬のお楽しみはもう少し待つことにした。
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