ネコのあなたと「私」
by 黒目月子
第61話 「お湯」

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もう、朝寒くてアイスコーヒーは飲まなくなった。


代わりに、飲むのが「お湯」になった。
ただの温かいお湯は、お腹の中からジワーッと私を暖めてくれるのだ。

コタツに座って、お湯をカップに注いで本を読んでいたら、ネコのあなたが起きてきた。
コタツに乗っかり、一番最初に目をつけたのが私のお湯だったらしく、匂いを嗅ぎ始めたと、思ったらカップに顔を突っ込んでぬるくなった湯ざましをペチャペチャ飲み始めた。


あっという間の出来事だったので、私は止める事も出来ず、ただ、その様子にビックリしていた。


「お水より、湯ざましが好きなの?」と、あなたに聞いてみたかった。
あなたは満足そうな顔でカップから顔をあげた。


私はカップを洗って、また、お湯を注いで持ってきた。


しばらくすると、やはり、あなたがやって来て、またカップに顔を突っ込んで湯ざましにになったお湯を飲み始めてしまった。
なんだか、諦める気持ちになって、カップを取り上げる気にもならなくなった。


きっと、あなたも冷えるのだろう。


お湯はネコのあなたの体も暖かくしてくれるようだ。
心も暖かくなった?

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コメント
いつもコメントありがとうございます 〉どらニャンコさん とても嬉しいコメントをありがとうございます。 冬ならではの暖かさもありますよね。
黒目 月子 | 12/25
やっぱり猫さんも冷えるのかな?寒いの苦手だけど月子さんのエッセイ読んでると寒い冬も良いなぁって思えてきます。私の心は確実に暖かくなりましたよ(^^)
どらニャンコ | 12/20
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≫第62話 「お正月準備」
猫エッセイ
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