ネコのあなたと「私」 by 黒目月子 |
第34話 モデル |
絵を描いていたら、ネコのあなたがやってきた。
私の前をシッポをふってウロウロしながら、こちらをチラチラ見てる。
「あなたを描いているんじゃないのよ。絵の具を使ってるからね。こっちきちゃダメ」
私は絵に夢中だったのであなたに言った。
するとあなたは急に毛の手入れを始めた。
まるで、メイクでもしてるかのように、入念に。
気がすむまでお手入れしたら、こちらをキリッと見つめてる。
「これでどう?」
あなたは自信満々な顔してポーズ。
私は笑いながら、あなたを描き始めた。
あなたはステキなモデルね。
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