ネコのあなたと「私」 by 黒目月子 |
第26話 花火 |
日曜日の夜。
花火が少し遠くの遊園地で上がる日だ。
夕方に、ワクワクしながらたくさんの枝豆を茹でた。
花火が始まる。
ベランダにボウルに入った枝豆を抱えて出た。
枝豆をプチプチ食べながら、夏の夜に散っていく花火を見ているとネコのあなたもやってきた。
ボウルを下に置きあなたを抱き上げ大きな音をあげてる花火を見せた。
あなたはただ音にビックリして目を丸くしている。
クライマックス。
空が明るくなった。
思わず「おー」と声が出た。
真っ暗になり、静かになる。
あなたの呼ぶ声で我に返った。
また、お楽しみは来週。
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