ネコのあなたと「私」 by 黒目月子 |
第24話 女子力 |
朝、パジャマから着替えて、台所に立っていた。
火の熱気がスゴイ。
ガス台の近くはあまりに暑くてクラクラした。
仁王立でガスの前に立っていたら、ネコのあなたが涼しい顔してやってきた。
あなたは前足をキッチリ揃えて、モデルのように立っている。すると、キレイにきちんと座った。
その様子に「女子力負けた」と思った。
このままじゃいけない!
私はワンピースに着替えて、エプロンをつけた。
「これで、女子力も上がったわ」と、ガス台に向かった。
あいかわらず仁王立になる私。
あなたは前足を揃えて立ち、かわいい声で「ニャー」と私を呼んだ。
ゴメンナサイ。あなたはあまりにステキなレディーで、私の女子力では追いつけそうにないわ。
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