ネコのあなたと「私」 by 黒目月子 |
第23話 薬 |
ネコのあなたに薬を朝と夕、飲ませるコトになった。
胃腸炎だった。
あなたは薬の小袋をカサカサ言わせると、毎回遠くに居ても飛んできた。
多分、マタタビの袋と勘違いしているのであろう。
私はためらいもなく、ひっつかまえて口をアーンと開けさせて薬を飲ませた。
何回かくり返せば、あなたは薬だと覚えて逃げまくるだろうという私の予想は外れた。
体調が良くなり、最後の薬まであなたはすっ飛んできた。
ねえ、口を無理やり開けさせられるの平気なの?
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