ネコのあなたと「私」 by 黒目月子 |
第22話 鼻唄 |
午後三時。
ヒマなのでライブのDVDを見てたら、つい一緒に歌っていた。
ネコのあなたが飛んできた。
私が具合悪いと思ったのか、怒ってると思ったのか分からないが、私の顔をのぞきこみ、しきりに臭いを嗅ぐ。
「あ、うるさかった?ゴメンねー」と言ったら、「あ、そう」と行ってしまった。
またしばらくして、フンフンと歌っていたら、あなたは寝ていなくて、頭を上げてジーッとこちらを見てる。
なんだか恥ずかしくなり、歌うのを止めた。
何か言いたそうな顔。
何だか理由はないが「ゴメン」と言ってしまった。
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