ネコのあなたと「私」
by 黒目月子
第2話 コトリの声

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部屋の空気を入れ替えようと、窓を開けた。
冬のまるでそこだけパソコンの画像のような青空。

コトリのかん高い声がどこからか分からないがする。

私はすかさずネコのあなたを静かに、でも強く呼ぶ。
「ねー!コトリの声がするよ!こっちに来て!」
でも、あなたはまだ寝ている。

あなたの好きそうなコトリの声がするのに、興味無いのかな?
私はなんだか、がっかりした。

あなたはコトリを知らないのだ。

あなたには知らない事がたくさんあるよね。
少しかわいそうな気もしてくる。
玄関を出た所に生えている、ラズベリーにトゲがあるのも知らないんだよね?

急にあなたが目を覚まして窓に駆け寄る。

身を乗り出しコトリの声をマネして鳴く。
「ニャニャニャ、ニャニャニャ!」
あ、あそこにコトリがいたのかー。

ちょこまか忙しそうに動くコトリが電線に居た。

あなたに「コトリはココよ。分からないの?」教えられた気がした。

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コメント
気配を感じて起きたのかな?
タマコロ | 03/03
うちのネコも同じく 「カカカカッ」と鳴きまねします! 人には気づかないことばかりで、本当にネコって不思議ですよね(^_^)
トラスケ | 03/02
トリの鳴き声には特に敏感です。飛んで行ってしまった後に「行っちゃったよ」ってうったえる表情がどこか楽しそうに見えたりします。
孝you○ | 03/02
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≪第1話 真夜中の野生
≫第3話 寝たふり
猫エッセイ
ネコのあなたと「私」
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