ケアワーカーと猫の手 by ウメ |
第13回 認知症になってもかわらないもの |
78歳の女性の利用者様は、11歳になる飼い猫ゆりちゃんと暮らしています。
ゆりちゃんは白色で毛が短い子です。
趣味はピアノ演奏でしたが認知症が進み、今はそれもできなくなりました。
お話をされる時の言葉使いが穏やかで優しい方なので、ピアノの演奏も優しい音色を奏でていたんだろうなぁと思います。
先日ディサービスに行かれた時に描いた、ゆりちゃんの絵を私に見せて下さいました。
それは白色、桜色を多く使って描かれた絵で、愛情に満ち溢れた優しい色彩でした。
亡くなった夫や近所に住んでいる娘のことは忘れてしまっても、ゆりちゃんに対する愛情は認知症になっても変わらないままなのです。
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