ケアワーカーと猫の手 by ウメ |
第7回 小さなマッサージ師さん |
利用者様は、階段から足を踏み外し右足首を骨折しました。そのため訪問リハビリの方が家に来てリハビリを行っています。
しかし、「前に比べると歩くのが遅くなった。立ったり座ったりするのが痛くて大変」とおっしゃる利用者様の心は、苛立ち、不安、焦りでいっぱいでした。
「夜、ベッドで横になっていると右足に痛みがあって足をさすっていると、猫のくーちゃんが右足を一晩中、前足でフミフミ押し続けてくれたの。こんなに小さな手で一晩中マッサージをしてくれて、なんで私あんなにイライラしていたんだろう......バカみたい。」
嬉しそうに、そして少し恥ずかしそうに、そう、お話をして下さいました。
今ではできないことは、焦らず、ゆっくりやるように心がけ、愛猫くーちゃんのおかげで利用者様は穏やかに過ごしています。
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