ケアワーカーと猫の手 by ウメ |
第5回 猫のおかげ |
ある利用者様の食事が、ご飯二口におかずを一口召し上がられただけでした。
この量では体が心配です。
「何か別の物でも作りましょうか?」と伺うと
「食欲がないのよ。1人で、ご飯を食べても美味しくないの......」寂しそうにおっしゃっていました。
一緒に食事をしてあげたいのですが、規則でヘルパーは一緒に食事ができないのです。
何かしてあげられないか考えていると「ニャー」と鳴く声。
すると「待ってたのよ!」と利用者様は、嬉しそうに窓を開け猫を家に入れました。
小皿にめざしをうつして「さあ、食べましょうね、おいしいね」と言って嬉しそうに、
猫と一緒に、利用者様もご飯を完食されました。
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