ケアワーカーと猫の手 by ウメ |
第3回 ねことも |
この子は利用者様が飼っているしろちゃん。
とても人見知りが激しく、私がしろちゃんを触れるようになるまで、3年かかりました。
しろちゃんにはカリカリのキャットフードを最後まで食べきれずに飽きてしまうという、困ったクセがありました。
「オレのメシより、しろちゃんのメシで悩むんだよ」
と困った様子の利用者様。
「もし良かったら、うちの猫のコナツが食べ飽きたのと、しろちゃんが食べ飽きたキャットフードを交換しませんか?」
と伺うと「いい考えだ!」と、笑顔でおっしゃって下さりました。
さっそくお互いのフードを交換したところ、しろちゃんもコナツも喜んで食べるようになりました。
愛猫のおかげて利用者様と私は、ねこともとなることができました。
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