ネコのあなたと「私」 by 黒目月子 |
第76話 昼寝時間 |
桜も散る頃になり、ネコのあなたは毛布の上で寝なくなった。
とても快適なのだろう、羽根布団の上で寝ている。
もう、コタツも要らないかな?と、ちょっと寂しい気がした。
スイッチの入ってないコタツに座ったらネコのあなたがまっすぐに来て、ひざにやはり手をかけ「座りたい」と、アピールして来た。
あなたを膝に乗せ、のんびりとしているとあなたは眠りだした。
「私も眠いよ」と、私も一緒にウトウトしながら、あなたを膝の上からゴロンと落として、私は布団に向かった。
あなたが、またやって来た。
一緒に昼寝しよう。
あなたのゴロゴロ言う音が聞こえる。
なんだか、幸せな気落ちになり、起きたら咲いた水仙を一輪、玄関に飾ろうと思いながら眠りに落ちた。
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