ネコのあなたと「私」 by 黒目月子 |
第73話 春の恒例行事 |
遅咲きの我が家の水仙にもつぼみができて、ネコのあなたは春恒例の恋の季節を迎えた。
もう結構な年齢なので、恋はしないのかと思っていたのだが、激しい恋に悩まされるように、身もだえしながら、さかんに恋の唄を叫んでいた。
あまりに叫ぶので、いじめているように聞こえるのではないか?と、心配になり「ちょっと、もう少し静かに歌ってくれない?」と頼むと、我にかえったような顔で「別に歌ってなんかないわよ」と、言ってきた。
桜ももうすぐです。
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