ネコのあなたと「私」 by 黒目月子 |
第65話 「一緒に」 |
いつものように寝て起きたら、足元にネコのあなたが居た。
私が起き出すと「私は寝てる〜」と、言いたげな顔して、布団の部屋から出てこなかった。
「ねぼすけだなー」と、あなたに一言いって、私はアレコレやっていた。
しばらくすると、私もまた眠くなって来た。
我慢できなくなり、布団の部屋に入ると、あなたをモゾモゾ動かしながら、布団にもぐった。
あなたは、起きて、私の匂いをかいだり、撫でてもらうためスリスリしていた。
それでも、私は眠くて撫でる事も出来なかった。
数時間して、起きると気づいた。
あなたがいない。
あなたはコタツで体をキレイになめていた。
「私も起きるよー」とあなたに話しかけ、コタツの部屋に起き出したら、あなたはスルッと入れ違いに布団の上に丸くなった。
入れ違いに動くあなたに、なんだか寂しくなった。
1人で気持ち良さそうに眠るあなたを見て思う。
なんで、一緒に寝ないの?
なんで、一緒に起きないの?
そうだね。一緒にやらなくても、好きには変わらない。
自分の声を聞けば、、無理に合わせる必要はないね。
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