ネコのあなたと「私」
by 黒目月子
第57話 「ヒザの上」

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午後4時。

今日はミシンでワンピースを縫おうと思っていたのに、何もしていない。
ずっと、昼過ぎからネコのあなたをヒザに乗せたまま、コタツでえんえんと座っていたのだ。


たまに降りて、ご飯を食べに行ったりするあなた。


今がチャンス!と、立ち上がろうとするのだが、ずっとあなたを乗せて座っていて、足が痺れ腰は痛くて動けないのだ。
すると、満足気な顔して戻ってくるあなた。
「また、ヒザに乗せろ」と、言いたげな態度でヒザに前足をかけられてしまう。


すると、もう動けないな〜と、私は諦めてしまうのだ。
それで、気がついたら夕方。


午後4時半。


いけない!夕ご飯の支度を始めないと。
思い切って勢いよく立ち上がると、ヒザからゴロンとあなたが転がり落ちた。


一緒に上がる抗議の声。


急いで、夕ご飯作りをしながら、あなたを見ると一人でコタツで丸くなり寝ている。
「なーんだ。私がいなくても良かったんじゃない?」
つまらなそうに、つい呟いてしまうと、あなたが頭を上げてコッチを見た。
そして、こんな目をしている。


「夕ご飯作りはいつ終わるの?早くヒザに乗りたいんだけど」

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コメント
いつもコメントありがとうございます 〉ひよさん うちの猫さんはコタツを出すと、膝の上に乗るようになるのですよ 〉どらニャンコさん きっと今頃、お空で甘えた声を出しながら猫さんが、のんびりどらニャンコさんを見ているかもしれませんね。 心痛めたでしょうが、また、猫さんとの暮らしを愛してください。
黒目月子 | 11/25
そんなにヒザで寝させてっておねだりされたら飼い主冥利に尽きますね〜❤️我が家はなかなかヒザの上に入って来てくれないんですよ〜
ひよ | 11/24
まさに、あるあるですね♪猫さんと一緒だとただそこに居てくれるだけで至福の時間になってしまう。やらないといけないこと沢山あるのに優先順位は猫さん。猫さんは魔性の生き物ですね。先週、私の愛猫がお空に旅立ちました。同じ悲しみを2年連続で味わい辛いですが又、猫さんとの暮らしを心待にしている私です。
どらニャンコ | 11/22
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≫第58話 「ブラッシング」
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