ネコのあなたと「私」 by 黒目月子 |
最終話 「春を呼ぶ者」 |
まだまだ寒い日が続いてるのだけど。
春は確実に近づいていて。
水仙の芽は伸びてきてるし、アジサイの芽も吹き出し始めている。
何よりも、ネコのあなたを抱っこしていると、真冬の頃より、とっても暖かく感じて、ウトウト眠たくなってしまうのだ。
陽だまりで、ムクーッと日なたぼっこして暖かさを充電しているかのようなあなた。
フワフワの冬毛も、もうそろそろ着替えてもいいんじゃない?と、思ってしまう。
あなたの頭を撫でると、ものすごい暖かさで、季節を先取りして、そこだけ春がやってきたかのようだ。
あなたと、ウトウトしながら、春を一足早く味わう。
桜は、あとちょっと。
でも、やはり今年も確実に咲くのだろう。
あなたの大きなあくびで、また一歩、華やかな春に近づいた気がした。
一年間、ありがとうございました。
たくさんのコメント、本当に嬉しかったです。
また、どこかで、お会いできますように。
黒目 月子
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