ネコのあなたと「私」 by 黒目月子 |
第42話 「守り神」 |
ずっと、ネコのあなたが使っていなかったキャットタワー。
最近、あなたは、また登るようになった。
きっと、部屋の上の方が空気が暖かいのだろう。
今まで、全然、登らなかった上の方まで登り部屋中を見渡している。
なんだか、まるで部屋を守る神様か妖怪みたいだ。
友人が来た日もあなたは上からずっと静かに見守っていた。
逃げている様子はなく、眠たそうに目をショボショボさせて、私たちの様子をただ見ている。
私たちは、あなたのその姿があんまり可愛くて、笑っていたらあなたは幸せそうに目を閉じ丸くなった。
あなたが静かに笑った気がした。
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