ネコのあなたと「私」 by 黒目月子 |
第31話 朝前のお茶会 |
夜中3時半。
起きだしてみたら、今朝は雨が降っていない。
迷わず窓を開けて気持ちのいい空気を入れた。
朝までは、まだ時間があり、夜というには朝が近く、もう起きる事にした。
そうだ。アイスカフェオレを作って、夜中のお茶タイムにしよう。
と、お湯を沸かし始めたところで、ネコのあなたが起きてきた。
少し眠たげな顔。
「起こしちゃった?これからお茶にでもしようと思うんだけれど一緒にどう?」声をかけると、
「それはいい考えだ」とばかりに声をあげながら、テーブルに上がってきた。
アイスカフェオレを持って行くと、あなたは期待の眼差しでこちらを見る。
私がテーブルに着くと、あなたはカフェオレの匂いを嗅ぎ少しガッカリした顔になった。
あなたと私はお互いに一方通行の女の会話を楽しみ、でも同じコトを思っていたに違いない。
「話し相手がいて良かった」
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