ケアワーカーと猫の手 by ウメ |
第22回 ビックリした! |
家族と一緒に住んでいる73歳の女性利用者様は、手がリュウマチで1人で着替えなどが困難な為お手伝いをさせて頂いています。
この日、着替えが終わり振り向くと小さな物体がチョロチョロと走ったのが見えました。
思わず
「ワーッ!!」
声を上げてしまい、利用者様は驚いた様子で
「どうしたの?」
と聞いてきました。
「すみません......何か小さな物が走ったのが見えたので......」
すると利用者様が笑いながら
「驚かせてごめんなさい。娘が猫をもらって来てくれたのよ。私の手がこんな状態だから、少しでもリハビリになればいいって。ご飯をあげたり猫じゃらしで遊んであげたりいい運動なのよ」
とおっしゃっていました。
テレビ台の下に隠れ、興味深々で私達を見ているマルちゃん。
体は小さくても利用者様を立派に支えています。
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