ネコのあなたと「私」 by 黒目月子 |
第84話 気になる |
夕飯の準備の時、絵を描いている時、洗濯物を干している時、こんな時は忙しくてネコのあなたをほったらかしになる。
あなたはそれが気に入らないのかもしれない。
ご飯を作り終えて、あなたを呼んでも、あなたはこちらに背を向けて知らんフリだ。
すねてしまっているのだろうけど、「あなたなんか居なくても平気だもん」と言いたいのだろうけど。
でも、私には分かっているのだ。
こちらの様子が気になって仕方ないのだ。
だって、耳は思いっきりこっち向いていて、こっちの音を聞き逃すまいとしているのだ。
ちょっと笑いながら、あなたを呼ぶ。
頭をグリグリ撫でて、少しかまってあげるとあなたの機嫌はもう直る。
いつも一緒。
かまってくれないとあなたはイヤなのよね?
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